第7章 「SBK」~二次審査~
「ひ、ひまわりさん。」
「ん?なーに?」
柑菜ちゃんに呼ばれて、私は返事をする。
「ひまわりさんは、カイルくんのことどう思いますか?!」
「ぅえ?!どうって…。」
(いきなり聞かれてもな…。)
「カイルくん、すごくかっこいいと思うんです!」
「え?!あ、はぁ…。」
柑菜ちゃんの目がキラキラ輝いている。
「柑菜、カイルの大ファンなの~~!」
(そ、そっちかーー!好きな人として、聞かれたのかと思っちゃった(笑))
私が、心の中で突っ込んでいることも知らずに、柑菜ちゃんは話し続ける。
「1人だけ外国人で顔かっこいいし、笑顔が素敵だし、金髪だし…!
カイルくん、かっこよすぎるなの…!!」
モニター越しに映る、カイルくんをじっ見つめて言う柑菜ちゃん。
「……。」
どういう反応をしたらいいか、分からない私に玲菜ちゃんが
「ひまわりさん、放っておいて大丈夫ですよ。
あー見えて、柑菜飽きっぽいんで…(笑)」
「うんうん。」
玲菜ちゃんの言葉に、うんうんと頷く杏菜ちゃん。
「そ、そうなんだ(笑)」
柑菜ちゃんのギャップに驚いた私だった。
その後、晴花に呼ばれてみんなのところに向かった。
そして、ちょうどRainの演奏が始まった。