第2章 全ての終わりと始まり
あぁ、何で私の人生こんなんだったんだろう…
本当笑っちゃうぐらいクソみたいな人生だったなぁ…
1度ぐらい誰かを本気で愛したかったなぁ…
死神でも何でもいいから私にこいつらを怨み殺すぐらいの力をくれよ…
…てか、寄越せよ!!!!!
ここは地獄。
罪を犯した者達が落ちる場所。
色んな鬼達が亡者達に罪を犯した償いをさせている。
地獄の長、閻魔大王の第一補佐官の鬼灯は、視察の為に訪れた天国から帰ろうと、地獄に向かっていた。
(天国は問題なさそうでしたね。時間も予定より遅くなってしまいましたね。急いで帰らねば。).
閻魔庁までの道の途中、鬼灯の前に尻尾が2本生えた白と黒の猫が2匹助けを求めてる様に、ニャーニャーと鳴いていた。
「おや?猫又ですか?何故こんな所に…?」
鬼灯は、疑問を抱きながら2匹の猫を見ていると、2匹の猫が鬼灯の足元の着物を引っ張り、何処かに連れて行きたそうにしていた。
「着いて来いと言っているのでしょうか?しかし時間が。」
懐中時計を見ながら時間を気にしていると、尚もニャーニャーと鳴きながら急かす猫達に
「仕方ありませんね、私を何処に連れて行きたいのですか?」
と声をかけると、猫達はととと、歩いて行ったので、その後を鬼灯が追いかけて行った。