第5章 お仕事
ご飯も終わり一息ついてから午後のお仕事が始まった。
「では、これから裁判を始めます。」
鬼灯さんが声を掛けると裁判が始まり、いつも優しい閻魔様も、罪人の前では厳しく、私は、話を聞きながらメモを取るのに必死だった。
(ひぃ〜何言ってるか全然分からない〜!人の数ほど色んな犯罪があるんだなぁ…。あっ!次の人は、ご老人?)
「この方は、生前小学校に侵入しては、子供達を盗撮し、下校途中の子供達を下半身丸出しで追いかけ回したり、誘拐監禁をした罪になります。」
「うわぁ。マジクソ野郎…」
「…美桜さん心の声が出てますよ?」
「うぇっ⁈ごっごめんなさいっ!」
では、続けますと鬼灯さんが咳払いをして、閻魔様が判決を言い渡した。
「裁判は以上です。お疲れ様でした美桜さん。」
「はい、お疲れ様でした〜」
私は、膨大な記録と犯罪を目の当たりにして机に倒れていた。
「初日なので、疲れたでしょう。今日はこれで終わりなので、ゆっくり休んでください。」
「はぃ、分かりました〜」
ふらふらになりながら、机を立って部屋に戻ろうとしたら。
「あっそうだ!美桜さん」