第2章 全ての終わりと始まり
そうして迎えた運命の日、いつもより少し仕事が遅くなり、明日は誕生日だからと、ケーキを買って帰った。
あさひは、食べれないけどあさひの分のケーキも買ったし、明日は大家さんと買い物に行こう。
美桜は、るんるんした気持ちでそう考えながら自宅に着き玄関を開けた瞬間、
「ダメ!逃ゲテ美桜!!!!!」
あさひの叫び声が聞こえ急いで玄関を開けると、そこには大家さんが立っていた。
「びっくりした!大家さんどうしたんですか⁈何かあったんですか⁈」
そう問いかけるが大家さんは、反応しない。
薄暗い部屋の中を見渡すと、大家さんの足元に猫達が血を流して横たわっていた。
「白羽!黒羽!」
荷物を投げ捨て駆け寄ると、2匹は既に息を引き取っていた。
「何で…何で…何が起きているの…?」
パニックになっていた時、あさひの叫び声と共に背中に鋭い痛みが走った。
背後から大家に刺されたのだった。