第2章 全ての終わりと始まり
どこで待ち伏せてるかも分からない恐怖から、段々と外に出れなくなっていた美桜は、心を閉ざすようになっていた。
施設に行っても、お世話になった老夫婦に心配かけないように作り笑いをし、帰りに捕まってしまったら、されるがままされて、家に帰っても何もする気になれず、ベッドに倒れこんで眠る日を送っていた。
そんなある日、養父は、家にまで現れた。
あさひや猫達が守るように色々したが、養父は気にも止めず美桜に乱暴をし始めた。
そこに運悪く、養母が訪ねてきてしまい、長年隠されていた事実が目の前に広がっていて、養母は、持ってきたお土産を落とした。
養母は、台所に有った包丁を手に取り、養父を刺した。養母は、美桜に
「守ってあげられなくてごめんね…辛かったね…」
と、養父を刺した包丁を抜き、養母は、自ら首を切り自殺をした。