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地獄の果てに
第13章 薬剤
5分程経過した時
「準備出来た、出て来てくれ。」
引き戸の方から声が掛かり3人は外に出た。
『!』
そこには、大きな黒龍が待っていた。
「龍寿さん」
「えっ?」
あさひが呟くと黒龍は頷く。
「!あさひ!どうしたの!」
「え?」
あさひは、ポロポロと泣いていた。
「なっ何でっ涙が勝手にっ」
溢れ出る涙に戸惑っていると黒龍がそっとあさひに顔を近づける。
「っ何でかなっ、ずぅっと昔から貴方を探してた気持ちになるっ。」
そう言い、手を伸ばし黒龍を抱きしめる。
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