第10章 貴女の事
鈴奏さんの所に戻ると、まだ小さいままで、あさひの事を分からなかったと話をした。
「まぁ何にせよ、生前は、生前さね。今は、今。ここで長い時を過ごすんだから、生前の時なんてちっぽけなものにこだわるより、これからの時間を大切にすれば良いさね。」
「そうだよ!これからは、楽しい事いっぱいしなきゃ!できなかった事いっぱいやろ!一緒に!」
「そうだね…!仕事が落ち着いたら一緒に遊びたい!」
「勿論!現世に行ったりも出来るんだって!今度鬼灯さんにお願いして連れてってもらおうよ!」
私達がわいわい話してると、鈴奏さんがお茶とお菓子を用意してくれた。
(白神の伝説か…何処かで聞いた様な…気が乗らんが奴の元に尋ねるとするか…)
鈴奏さんが何かを考えてるのを、知らずに私達は、夜になるまで話をして、1日が終わった。