第10章 貴女の事
「今日は、あさひ来てますか?」
私が声を掛けると奥から桃太郎さんが出てきた。
「あっ美桜様いらっしゃい!今白澤様留守ですよ?」
「…桃太郎さん毎回思うんですが、様付けやめてもらえませんか…?堅苦しいし、呼び捨てでいいですし、敬語もいらないですよ!私達年近い(?)んですし、良かったら友達になってください!」
えっ?っと桃太郎さんは、少し戸惑って、
「ん〜分かった!じゃあ美桜って呼ぶよ!俺にも敬語使わなくていいよ!」
「やった〜!死んでからの友達第1号だ!」
「1号ってwところで美桜は、何の用事で来たんだ?定期検診の日だっけ?」
「あっ!そうだ!ここに白髪で綺麗な女の子来なかった?」
「いや?今日は、まだ誰も来てないぞ?」
「ふぇ?マジでか?」
ここに来るまでに、誰とも会わなかったし、もしかして迷子になったのかな?