第8章 再会
部屋に戻り子供達が出迎え、私達は色々な話をした。
夜もふけ、あさひも明日から仕事があるからと衆合地獄に戻っていった。
本当に良かったと思いふと、頑張ってくれた鬼灯さんに何かお礼がしたいと思い、材料を買いに走った。
夜も更け、鬼灯が机に向かい仕事をしているとパタパタと足音が聞こえた。
「…美桜さん?こんな時間にどうしたんですか?」
そこに現れたのは、美桜だった。
「鬼灯さんに、ちゃんとお礼が言いたくて。あさひの事本当に有難う御座いました!」
「いいのですよ。私は美桜さんとの約束を守ったまでですよ。」
そう言いながら、美桜の頭を撫でていると、
「へへっ、あっ!これ何かお礼がしたくて作ってみたんです!」
そう言われて手渡された可愛らしい箱を受け取り
「開けていいですか?」
「はい!」
箱を開けると、桜、金魚、鬼灯の形をした可愛らしい和菓子と水羊羹が入っていた。
「和菓子初めて作ったので自信ないんですけど、味は、保証します!味見したんで!」
「では、頂きます。」
鬼灯の形をした饅頭を一口食べると、
「…!美味しいですね!凄く美味しいですよ!」
その美味しさに鬼灯は、驚いた。
今まで食べたことのない優しい甘さと香りに、鬼灯は、感動した。