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《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》

第3章 謎の安心感


ピンクと緑のパーカーの2人はさっきから何やら言い合いをしている。赤いパーカーの人は、柱の陰に隠れて私をじっと見ている。
私も彼を見るが、目は合わない。どこをみているんだろう。
確かに私を見てはいるが…ひょっとして、からだ?

ト「…あの子、さっきからずっとおそ松兄さんのこと見てない?」
チ「お前もあんまりガン見するなっ、怪しまれるよ…」
お「ん~…やっぱり近くまで見に行かないとわかんねぇや」

私を見ていた男性がこっちに向かってやってくる。ちょっとした好奇心とちょっとした不安が私の心をおおう。しかし、その不安をぬぐい去るような少しひょうきんな声。

お「よっ、初めまして~。俺、おそ松!!アンタは?」
「えっ、こ、こんにちは!!えーと名前は…」

声をかけられた。リアルではあまり男性と関わったりする機会がないから、緊張でかなり体が強ばってしまう。

(あなたは望んでいたのに)

「えっと、私は○○。○○っていいます!」
お「へぇ、○○ちゃんっていうんだ!なんていうか、ちょっと不思議な名前。なーんて、俺が言えないかっ!あははは」
○「私の名前、珍しいですか?」
お「いや~よくわかんねーけど、あんまり聞いたことないからさ。てか、君いくつ?緊張してるっぽいけど、俺ナンパしに来ただけだから敬語とかなしでいいよ!」

私の名前を読んだ。無邪気に笑うおそ松。
そう、私の名前は○○。それが本当の名前だなんて私は言いきれなかった。だけど、今の私はそう思い込んでいる。仕方ないよ。

向こうから2人が急いで走ってきた。

チ「ちょっとおそ松さん兄さん!勝手に先々いかないで!」
お「あーきたきた…おっけぇよー二人ともー」
ト「ずるいよ!こっちは自意識ライジングにアホみたいに時間取られたってのに抜けがけなんてっ」
チ「余計なお・せ・わ・だ!!!あぁっ、えっとすみませんね…うちのデリカシーないバカ長男がご迷惑かけて…」

緑のパーカーの男性だ。おそ松って人と比べると、僅かに瞳と口が小さく感じた。この3人の中では比較的常識人ってところなのか。

○「いえ、おかまいなく。さ、3人ともすごくそっくりなんだ、ね…3つ…いや4つ子だったり、するの?」
お「4つ子ー?てことは俺ら以外に誰かに会ったのかな?」
チ「なんにせよ…僕ら6つ子なんだけどね」
ト「…僕は認めたくないけどね」
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