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《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》

第5章 夕暮れと笑顔


そろそろ日もくれてきた。
私は歩きながら家に帰っている時のことだ。突然連続でラインの通知音が鳴り、バイブレーションが響いた。
またトッティからかな?挨拶はひととおり終えたはずだけど…そう思いつつ私はトーク画面を開いた。

[やっほー俺、とどまつ!急に話変わるんけど、すりーさいず教えてよー]

[トド松の兄のチョロ松です!うちの馬鹿兄貴が本当に申し訳ありません!!あとできちんと叱っておきます!!お願いします…機嫌、直してくれますか?]

[はじめまして!!松の十四松です!!!こんど、一緒に野球しませんか?]

[会いたかったぜ、カラ松girl!今この瞬間!俺とおま]



(なんてわかりやすいんだろう)
今日会ったばかりの私でも、誰が誰だか区別ができてしまう。1人目はおそ松。文章からして単純さが溢れている。1番最初に自分の名前ではなく、やざわざ「トド松です」と堂々と名乗り出てくるあたりもまた彼らしい。
チョロ松は、文章も真面目な雰囲気がある。トド松の兄ではあるし、おそ松が馬鹿兄貴っていうのは…否定はできないけど、この人たち皆同い年なんだよね?それも、私より年上…。
3つ目と4つ目は、おそらくあの3人が言ってた十四松とカラ松って人のものだね。野球が大好きな純粋性魔獣って言われてた十四松。たしかに、おそ松やチョロ松と比べたら幼さが残る文章。「20歳超えていても、そんな大人もいるんだね!」って言ったら3人に苦笑いされたっけ…
四つめの最後のメッセージは…松野家の問題児とかクソ松とか色々と言われまくってたカラ松かな。"カラ松girl"って何?いや、私のことを言ってるんだろうけども…。操作ミスなのか、誰かに邪魔されたのか、カラ松のメッセージだけ超中途半端なところで終わっている。
個性的すぎるよ。たのしすぎるよ。

「んふふ…」
スマホを見ながら、自然と笑みがこぼれてしまった。その時の私はきっと、キッモい顔していたんだろうなぁ…。幸いにも外は夕暮れ時で一通りは少なく、大通りから離れた場所を歩いている。
他の人には見られてない…はずだ。

私は一瞬だけスマホで口元を隠し、周囲を確認。そしてすぐにトッティにメッセージを送った。

[トッティも大変だねー。まあ、また遊べる日があったら言うね。私も今日みたいに休める日は一緒にデートしてもいいしさ!それに、他の松にもあってみたい!!!!!]
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