《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》
第4章 わがままなメッセージ
十四松がカラ松にスマホを渡した直後。
トド松が突然手足を振り切り、暴れだした。
油断していた十四松は振りほどかれ、尻もちをついた。
ト「くぉらぁあああああああ!!いい加減にしろよテメエラァァァアああ!!」
お「やっべぇ!復活しやがった!」
チ「しかも、あの顔…いつぞやスタバァで見た悪魔の顔…!」
十「あっはは~、トッティ力強いね!!」
トド松はカラ松に近づいていく。
カ「ま、待てトッティ!!もうちょっと、もう少し待ってくれ!!」
ト「いいから返しやがれ…この糞虫が!!」
カ「い、いやでも俺まだ打ってる途ちゅ……
あ、送信しちゃった…」
トド松の圧力に負け、腰を落としたカラ松。トド松はカラ松の手からスマホを奪いとった。
ト「はぁ…元はと言えば全部おそ松兄さんのせいだから!!!いい?次から○○ちゃんに連絡したいことがあったら、僕に言って!?絶対に直接送らないで。てか、スマホに近づかないで。金輪際!!」
お「ちぇーっ、またそうやって俺のせいにするだろー?」
カ「すまない……おい、謝れおそ松」
お「うーい……もうしませんよっと…」
チ「なーんか疲れた…」
十「あー………」
十四松は窓の外を見た。外は日が沈みかけていて、赤と黒のグラデーションがとても美しくてどこか儚かった。いつものくだらないやりとりも自分達の欲望も無視して、地球は回っている。
十「一松兄さん…今日は遅いね」
十四松のその独り言は彼にしては驚くくらい小さな声で、他の人には聞こえなかった。