第6章 【世にも淫猥な御伽草子】桃太郎ver.
「お前らが判定しろ、俺か幸村か」
「それってつまり…二人の情事を見て、判断しろって事か?!」
「政宗様ずるいです、美味しいとこ取りですよ!」
「…だから、尻尾を振るなよ、三成」
「俺は反対だぞ、美依をやれるか!」
だが、政宗桃太郎の破天荒ぶりは、今に始まったことではありません。
きびだんごを食べさせた責任を取りたい。
そう言われたら…言葉も返せません。
「その代わり政宗さん、独断と偏見が入りますからね」
「家康、悪いな。お前も後で可愛がってやるから」
「いつまでも赤ずきんを引きずらないでくれます?」
「喧嘩はやめなさい。美依と他の男の情事を見せられるなんて…これっきりだからな!」
「秀吉様、どんまい!ですよ」
「あ、俺も判定に参加させてもらいますね。幸村側の味方もいないと可哀想なので」
そんな感じで話はまとまり…
秀吉猿、三成犬、家康キジ、獣人佐助の四人で、二人の勝負を判定することになりました。
『どっちが美依鬼を気持ち良くさせられるか』
そのとんでもない勝負が、今幕を開けたのです。
本当に政宗さんは、ろくなこと考えないよね
まぁ、仕方ないから語り手はやってあげるけど。
……秀吉さんが起きないうちに艶シーン終わらせないと、面倒なことになりそうだよな←酷い
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先行後攻は、公平なるじゃんけんの末、幸村桃太郎が先行になりました。
審査員四人と政宗桃太郎が見守る中……
幸村桃太郎は下に寝そべり、苦しそうにする美依鬼を、じっと見つめます。
「美依……」
「はぁっ…あっ…熱いよぅ……」
「…っ、今楽にしてやるからな、美依っ……」
幸村桃太郎は美依の躰に跨り、そして。
服の胸元に手を掛けると、一気にビリビリっと胸元を破きました。
「うわっ、強引に破いたな」
「不器用なのが、うちの幸村のいい所ですから」
「……服を破くのは、あんまり関係ないと思うけど」
審査員の四人はそれぞれ意見を出しながら頷きます。
幸村桃太郎は、それが耳に入っていないようで……
破いた胸元から、ぷるんと飛び出してきた二つの膨らみに、魅入られるようにしゃぶりつきました。