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【イケメン戦国】零れる泡沫*恋奏絵巻*《企画集》

第6章 【世にも淫猥な御伽草子】桃太郎ver.





『世にも淫猥な御伽草子』の世界によく来たな!
…って、この題名がそもそも謎だな……

あ、悪い、私事だ。
第三回目となる今回は『桃太郎』だ。
どんな桃太郎になるか、楽しみにしてろよ?

語り手は、俺、豊臣秀吉と……
おい!家康、嫌そうな顔してないでこっち来い!


……うるさいですよ、秀吉さん
なんで俺まで巻き込まれるんだ……

もう、さっさと始めるよ、えぇと(台本を読み)
未艶ぷれぜんつ、イケメン戦国版桃太郎。

いざ、開演────…………














*****















むかしむかし、安土山という山のふもとに、光秀おじいさんと信長おばあさんが住んでいました。

え、信長様がおばあさんなのか……?汗
ああ、悪い、げふんげふん←

光秀おじいさんは山へ柴刈りに行くと見せかけて、諜報活動に行き、そんなおじいさんを放っといて、信長おばあさんは鷹狩りに行きました。

川を通りかかった信長おばあさんは驚きます。
なんと、川上から大きな桃が流れてくるからです。



「ほう…これは美味そうな桃だ」



信長おばあさんは、早速桃を拾い、帰途につきます。
ここから、桃太郎の物語ははじまりはじまり。

……色々ツッコミ所満載だな、大丈夫なのか、これ














「確かに立派な桃ですね、信長様。ですが……」



夜に諜報活動から帰ってきた、光秀おじいさん。
信長おばあさんから桃の話を聞いたはいいものの。
綺麗に皮が剥かれ、皿に溢れんばかりに盛ってある桃を見て、首を傾げました。




「桃の中に男の赤ん坊は入っておりませんでしたか?」

「いや、ただ大きいだけの普通の桃だったが」

「と、言う事は…やはり本来の原作が元になっているのか」

「本来の原作とは?」




信長おばあさんが胡座に頬杖をつき、不思議そうに問うと……
光秀おじいさんは艶っぽく笑い、色気を帯びた声色でおばあさんに説明をしました。




「皆が知っている桃太郎の原作は、桃から桃太郎が産まれますが……本来の原作では、桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、子作りに励んだ結果、桃太郎が産まれたと、なっているのですよ。それが何を意味するか…解りますか?」







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