第5章 【世にも淫猥な御伽草子】白雪姫ver.
────それから、どうしたかと言うと
白雪美依姫は、まだ小人達の家に居る。
みんなの世話係をしながら……
もちろん、夜伽の相手もしているらしい。
だから小人達の家からは、やっぱり毎夜のように甘美な姫の啼き声が響いてるって話だ。
美依姫の身体が心配だけど、みんなに愛される君は幸せそうだから……
それはそれでいいんじゃないかと思う。
幸村王子様は、どうしたかって?
幸村王子も時折、小人の家に訪れているらしい。
そして、こっそり愛し合ったり……
なんとなく、ここのカップルが、やはり一番自然じゃないかと思うのは、気のせいかな。
だって、俺は幸村のズッ友だからね。
────雪のように白い、白雪姫
彼女は儚い雪から、鮮やかな女性に色づいた
きっと世界の全てが輝いたに違いない
彼女の未来が、眩く輝くことを祈りつつ……
『世にも淫猥な御伽草子』、白雪姫。
ここで閉幕にしたいと思う。
皆さん、お付き合いくださり、ありがとうございました。
ナレーションは俺、猿飛佐助。
俺も……御伽草子に出演出来たらいいな(笑)
語り手(ナレーション)
猿飛佐助
配役
白雪姫:美依
小人達:織田信長、伊達政宗、豊臣秀吉、徳川家康
明智光秀、石田三成、上杉謙信
王子様:真田幸村
女王様:武田信玄
魔法の鏡:猿飛佐助(二役)