第37章 〖誕生記念〗焦れる想いを濃紺の冬空に咲かせて / 徳川家康
────美依、本当に愛してる
ひねくれ者の俺は、素直なあんたに恋をした。
太陽みたいにきらきらと輝く美依。
時に眩しすぎて、目を逸らしてしまう時もあったけど。
でも、あんたは温かく。
いつも俺を優しく包んでくれた。
時には喧嘩したり、すれ違ったり。
それでも今、こうして触れられるだけで……
俺は、眩暈がするほどに幸せだ。
「……っん、んんんーーー………っ!!」
と、その時。
美依が背中を弓形に反らし、躰を痙攣させた。
途端にぎゅうっと指を締め付けてくる内壁。
それが緩むと、また濃い愛液が挿し込んだ指に絡んだ。
どうやら先に絶頂に登ってしまったらしい。
俺は唇を離すとくすっと笑い、一回中をゆるりと掻き混ぜてから指を引き抜く。
美依は新鮮な空気を取り込むように荒く呼吸を繰り返し……
そして、俺にその熱い躰をもたれかけさせてきた。
「はぁっ…はぁっ…家、康……」
「……こんな風に外で感じて気をやるなんて、可愛いね」
「家康は……?」
「え?」
「そこまでは、気持ち良くなかった……?」
(……その質問はしちゃだめでしょ)
少し不安げな声色に、思わず苦笑してしまう。
あんたに触れられて、気持ち良くない訳がない。
むしろ、好すぎて…思いっきり吐き出したかったのを我慢したくらいだ。
俺はその熱い頬に一回口づけを落とす。
そのまま片手を二人の躰の間に差し入れ、美依の下腹辺りを軽く撫でた。
「そんな訳ないでしょ、俺のは…あんたの"ここ"に注ぐものだから」
「……っ、そっか」
「もういいでしょ?待てない、これ以上」
「っ……」
「ずっと我慢してた。早く…ひとつになりたい」
懇願するように言えば、美依は小さく頷く。
俺は『合意』だと確認してから美依の躰を反転させ、御神木の幹に手を付けさせた。
腰を軽く引き寄せ、乱れた着物をたくし上げて、その丸い桃尻を剥き出しにさせる。
美依の内太ももには、蜜が伝っていた。
ひとつ筋を作りながら、とろりとろりと流れる様子に……
酷く淫猥さを感じて、思わず生唾を飲み込んだ。