第36章 【戦国Xmas2020】明智光秀編
「……これで、いいか?」
「っ……」
「どうした……?」
「い、いえ……っ」
(やっぱり…綺麗……)
思わず、その顔に見惚れてしまう。
少しだけ汗をかき、白銀の髪が額に張り付いて。
瞳は獰猛に、爛々と輝いていた。
その琥珀の色が鮮やかに濃くなっていて…
すごく男っぽいのに、艶やかな表情。
私がひたすらに視線を送っていれば、光秀さんはふっと表情を和らげ。
そして、私の上になった方の脚を持ち上げ、膝裏に手を通してきた。
「いい顔をしている…女っぽくて、唆る顔だ」
「……っ」
「ほら、感じてみろ。深く深く繋がっている事を」
「あっ……!」
光秀さんは膝裏に通したその手で、私達の結合部分に触れた。
蜜口の周りをゆるりと撫でられ、腰が震えてしまう。
すると、そのまま交わる部分の少し上にある蕾に、指で触れてきて…
いきなり与えられた甘美な刺激に、私はまた中をぎゅうっと締め上げてしまった。
「ぁん……っ」
「そう締めると、長くは持たないぞ?」
「光秀さんが、触る、からっ……!」
「それはすまない。でも強く締められると…酷く、快感だ」
「あっ、ぁっ……!」
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ
そのまま光秀さんは再度腰を動かし、抽挿し始めた。
抜き挿しされるたびに解る。
私の中から蜜が掻き出されて、脚を濡らしている事。
そして、蕾も一緒に弄られる。
中で動くだけでも気持ちいいのに、性感帯である膨れた花芽まで弾かれては、もう絶頂を見るのは時間の問題。
また駆け上がり始めた躰は…
熱く火照って、またグズグズに蕩け始めた。
「ぁんっ、ぁっあっ…ぁあぁ……っ!」
「ああ…その顔、堪らんな」
「んぁあっ、やぁっ…みつ、ひで、さっ…」
「んっ…美依……っ」
(あ……)
涙で視界までぼんやりする中、映ったのは光秀さんの顔。
眉を寄せ、快感に浸っているような。
きっと光秀さんの『蕩けた顔』なんだ。
一緒に気持ち良くなりましょう?
こんな光秀さんの溶けた顔が見られるのは、私の特権だから。
ものすごく愛しくて、恋しい。
大好きな貴方が、熱に溺れる表情は……
私をさらに高ぶらせ、蜜なる頂点に導くのだ。