第36章 【戦国Xmas2020】明智光秀編
「美依……?」
「あの、光秀さん…私から光秀さんにも、贈り物がしたいのですが」
「もうお前自身を貰っているだろう」
「だから、贈り物として役割を果たしたいんです。私からも…光秀さんに"して"あげたいんですが、だめですか…?」
「……!」
私が必死に見つめながら言うと、光秀さんはその言葉の意味を理解したのが、大きく目を見開いた。
一年間付き合ってきて、私が光秀さんを『気持ち良く』してあげたのは、実は一回もない。
光秀さんがしなくていいと言っていたのもあるし、私自身がテクニックに自信がなくて、してあげられなかったと言うのもある。
でも…下手なら下手なりに。
光秀さんを気遣いながら、奉仕してあげられたらと…すごくそう思うんだ。
すると、光秀さんは少しだけ意地悪そうに笑み、頭をぽんぽんと撫でてくれて。
そのまま、私を試すように言葉を紡いだ。
「お前、出来るのか。させた事はないだろう?」
「下手なのは承知です、でも頑張ります。頑張らせてください!」
「……そうか。なら言う通りにやってごらん」
「光秀さんが教えてくれるんですか?」
「ああ、だから頑張れ」
(光秀さんが教えてくれるなら、うまく出来るかな)
私は『はいっ』と返事をし、光秀さんの裸体に視線を落とした。
引き締まった躰。
細身なのに、こうして見るとやっぱり結構筋肉は付いているんだな。
少し恥ずかしく思いながらも、次第に視線を動かし、肝心の脚の間へと目を向ける。
そこにはすでに『光秀さん自身』が雄々しく勃ち上がっていた。
筋張って、血管が浮き出ていて…
先の方が、少しだけ濡れている。
こんな風に凝視するのも初めてかもしれない。
私が無意識にコクッと喉を鳴らしてしまうと…
頭の上から苦笑したような小さな笑いが降ってきた。
「お前、そんなに"これ"が欲しいのか」
「あ、す、すみません…まじまじ見てしまって」
「愛撫するモノがどんなものか、確認するのは大事だ。まずは…優しく根元を握ってごらん」
「わ、解りました」
光秀さんに言われ、私は恐る恐るその熱に触れる。
優しく竿を手のひら全体で握って…
その熱さや感触を確かめていると、光秀さんはまた頭上から低く甘い声で囁いた。