第36章 【戦国Xmas2020】明智光秀編
────絡み合う声、揺れて落ちて
溺れるがままに、蜜な夢に落ちてゆく。
「んっ…ぁ……っ」
「美依……」
「やぁっ…ぁっ……」
外は雪が降っている。
それだけで、なんだかロマンチックだ。
でも、部屋の中は熱い。
甘い吐息と、声と、布が擦れる音と。
全てが混ざって、とても煽情的。
私は躰も心も高ぶって、そして…
貴方の指や唇に狂わされていく。
「も、そんな…だめぇ……っっ」
私は光秀さんの膝の上で仰け反って声を上げた。
光秀さんは胡座をかいて、私を後ろから抱き締めながら脚を開かせ。
そして、その中心を指で弄っている。
私の蜜口に、指が音を立てながら抜き差しされているのが解って。
そのいやらしい音と、指からもたらされる甘美な刺激に、私はみっともなく乱されていた。
「だめ、ではないだろう?このようにぐずぐずに蕩けて……」
「ぁっ、ぁんっ…ゆ、びぃ……!」
「本当に感じやすい躰だ。熱い蜜が絡んで…淫靡な水音が堪らん、ぞくぞくする」
光秀さんは私の耳元で妖艶に囁く。
そのうち耳たぶを甘噛みされ、縁を舐められ、穴の中までぬるりと舌が侵入してきた。
ぴちゃぴちゃと直接的に淫らな音を注がれる。
それだけで私は感じてしまい…
また中にある光秀さんの指を締め付けてしまう。
(こんなの、敵わないよ)
光秀さんの綺麗な指が私を責めている。
いつも意地悪で甘い言葉を囁く唇が…
私を淫猥な花にさせ、花弁を開かせる。
私の弱い所は知り尽くされているから。
そこばかりを執拗に狙われる。
指の腹で擦られ、軽く叩かれたりして。
私はもう、ひたすら啼くことしか出来なくて…
光秀さんの膝の上で躰を震わせながら、またグンっとその熱量を上げた。
「ほんと、だめなのぉ……!」
「何故、本気で嫌なのか?」
「違っ…おかしく、なっちゃう……っ」
「なら、おかしくなってしまえ。快感に溺れるお前も…愛らしいぞ」
ぐぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ…
濡れた私の躰から発せられる、酷い淫音。
こんなに感じてしまって、本当に馬鹿みたいだ。
でも、止められない。
光秀さんが与えてくれる、悦楽が……
私を高みに押し上げ、昂らせていく。