第35章 【戦国Xmas2020】武田信玄編
「美依……」
「信玄様ぁ……」
「辛かったり苦しかったら、すぐに言いなさい」
「あっ……!」
────ぐちゅっ、ぬぷっ…
すぐさまその灼熱を蜜部に宛てがい。
そして、入口をこじ開けて腰を押し進めた。
余裕のあるように装っても、逸る気持ちはどうしようもない。
今すぐ、二人溶け合いたい。
その一心で…
美依の躰を押さえ付け、熱杭を打っていく。
「ぁっ…ぁあ……っ」
「んっ…相変わらず、狭いな……」
「中、ぁっ…いっぱい……っ!」
「悪い、モノの大きさの自覚はあるんだが…君が愛しいから、途中では止めてやれないんだ」
きっと、美依の洞は普通より狭く。
そして、通ろうとしている『俺』は普通より大きい。
だから、限界まで押し広げなければ、モノは入ってはいかないのだ。
最初は奥まで入らなかった。
奥が硬く閉じられていて、美依が痛がったからだ。
でも、何回も躰を交えるうちに、美依は熱の質量に慣れ、奥深くまで俺を受け入れられるようになった。
そうなると、最奥を突かれるのが好いらしく、美依は奥底を貫くと良い声を上げる。
まさに───………
そういう意味では、俺が『開花』させたと言っても過言ではない。
「ぁっ…信玄、さまっ……」
「ん、しがみついていて構わないよ。ほら…奥に当たった、気持ちいいか?」
「は、はい……っ」
美依が俺の首にしがみついてくる。
そうしている間に、奥の子宮口に昂りの先が当たった。
さすれば、内壁が『気持ちいい』とうねって、俺自身を締め上げてくる。
この搾り取るような動きが堪らないのだ。
でも、全部根こそぎ持っていかれてしまうようで、しっかり自分を保たねばならないのだけれど。
(それでも、長期戦は出来ねぇ)
情けないとは思うが、それほど美依の空間は至福である。
もちろん、自分だけ勝手に果てるという事はしないが、あんまり早すぎても幻滅されそうだ。
でも美依は一回気をやっているし、多分過敏になっているだろうから、案外『二回目』は早いかもしれない。
それを思いつつ、俺は唇で弧を描き…
まるで余裕のあるように、言葉を艶やかに紡いだ。