第34章 〖誕生記念〗長い一日の終わりに温もりを寄せて / 石田三成
ぢゅっ、ぢゅぷんっぬぷっ、ぱちゅんっ!
「ぁっ、ぁあんっ…ぁっあっ…!」
私は美依様の小さな躰を押さえ付け、鋭く律動を始めた。
熱をギリギリまで引き抜き、再度奥の口まで素早くねじ込む。
抜くと内壁は閉じてしまうから…
それをまたいっぱいいっぱいに広げてはめ込む感覚は、それこそ腰が溶けてしまうんじゃないかと思うくらい気持ちいい。
びりびりと痺れるくらいの悦楽。
躰の隅から隅まで神経が鋭くなって…
触れ合っている肌が焦げるほどに熱い。
(何も考えられなくなる、愛しい人以外)
これが幸せの刹那。
こうして触れ合える事が奇跡で、結び合える悦びは何者にも変えられないくらいに愛しい。
「みつ…っん、ぁっ…ぁあっ…!」
「美依、様…っもっと…」
「ぁっ、ぁあんっ…三、成、くんっ…!」
「もっと、私を求めて…欲しがって…!」
「んんっ…んぅ……!」
唇を塞げば、必死に応えてきて。
絡み合う熱い舌、まるで貪るように…
貪欲にお互いを求めて、重なり合った。
口の端から唾が流れるのもそのままに、深く深く口づけ合う。
息をつく暇もない。
駆け上がり始めた躰と心は、一直線に高みを目指して。
一緒に弾け飛ぶまで…
もう、暴走して止まらないのだ。
「はぁっ…美依、様……っ」
抽挿はそのままに、僅かに唇を離して名前を呼べば、美依様も蕩けた顔で見つめてきた。
愛しくて愛しくて堪らない。
その愛する者の躰に、己の欲望を放つ事。
それは、もう本能的に求めている事で、抗いようもない。
「もう…出していいですか…?」
「んっ…いい、よ…っ」
「…っ貴女も、一緒に……!」
「ぁっ…私も、もう……っ!」
さらに交わりが深くなる。
奥へ、奥へと誘われるがまま、深部を貫いて。
すっかり私の形を覚えた貴女の中は、私自身をいい具合に搾り取ってくるから。
抵抗出来るわけがない、私自身もそんなに我慢強くないから。
一気に登る、
走る、
心が、
躰が、
(めいっぱい、私を感じてください)
ほとばしる熱情が、
限界まで昂って、堰を切って溢れ出す。