第31章 〖誕生記念〗煌めく一番星に想いの華を / 真田幸村

「あんまり可愛い事されると、理性ブチ切れそうになる」

「えっ……」

「口づけの痕とか…絶対今夜を思い出すじゃねーか」

「……っ」




気がつけば、幸村の胸元やお腹。
至る所に、私の付けた口づけの痕があって。

一つや二つじゃない、その独占欲の証に、私は思わず黙り込んで俯いてしまった。


(しまった、夢中で付けちゃった…)


どうしよう、我が強いと思われたかな。
私はどう答えていいか解らず、そのまま俯いていると…

幸村がふっと息を吐いたような音がして、そのまま優しく額に口づけられた。




「でも、思い出せていい。戦でも、早く帰らねーとって思えるし」

「幸村……」

「だけど言っただろ、理解ブチ切れそうだって」

「あっ……」




すると、幸村が私の手を取り、勃ち上がっている自分の高ぶりにそっと触れさせる。

それは熱く、硬く、脈打っていて…
もう限界なのだと声を上げているようだった。

無意識にするり…と指を這わせれば、幸村が少しだけ肌を震わせる。
そして、少し熱っぽい声色で、私に囁いてきた。




「……乗れよ」

「……っ」

「早く、俺はもうお前の中に入りたい」




その艶っぽい言葉に誘われるがまま、私は少しだけ腰を浮かせ、その熱の上に移動する。

幸村は片手で熱を掴み、場所を調整して。
『いいよ』と言われたので、私はゆっくりと腰を降ろした。




「ぁんっ……」




さすれば、蜜口に高ぶりの先がめり込む。
その刺激に私は堪らず、甘い声を漏らした。

何度幸村と躰を繋げようと、慣れない快感。
私は交わるたびに、その気持ち良さに飲まれそうになってしまう。




「ほら…もっと腰、降ろせ」

「んっ…解った……」




それでも、何とか腰を降ろし、自分の中に幸村自身を受け入れていく。

熱い熱の塊は、私のぬかるんだ中に、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら飲み込まれ…

私は押し広げながら侵入してくる感覚に、鋭い良さを感じていた。

また幸村と一つになってる。
それを思えば、幸せで幸せで堪らない。
もっと、もっと私を愛して。

そう、またわがままになってしまうくらいに。