第30章 〖誕生記念〗恋々路に降る星屑と煌 / 織田信長
────降る星を見ながら、思った
この瞬間はきっと奇跡なのだと。
そして───………
美依が現れ愛したのも、それと同じだと。
だが、運命は自分で掴み取るものだ。
奇跡すら己のものにして、
それを『必然』に変えてやる。
恋々路は煌り輝いて……
永遠すら見える、光となるから。
「ん、美依……」
「ふふっ、寝顔可愛いなぁ…あれ?」
穏やかに満ちていく。
魔王の生まれた日は……
酷く不釣り合いなほど温かく、
そしで純な情に染まっていた。
俺が望んでいた『一興』が起こるのは、美依に叩き起された後である。
今はまだ、静かな眠りに包まれて…
ふわりと笑む美依の夢を見ている。
そんな、幸せに満ちた朝だった。
恋々路に降る星屑と煌
了
ʜᴀᴘᴘʏ ʙɪʀᴛʜᴅᴀʏ︎︎❤︎︎
Nobunaga Oda