第30章 〖誕生記念〗恋々路に降る星屑と煌 / 織田信長
「のぶっ…ぁんっ、さまぁ…!」
「甘ったるい声だ…もっと聞かせろ」
「んぅっ…ぁっあっはぁっ…!」
「本当に…愛らしい女だ、貴様は」
そして、また幸せそうに笑うから。
余計に胸が締め付けられて、心臓がおかしくなりそう。
信長様は腰を律動させながら、上半身を折って、また口づけてくる。
今夜何度目かの口づけなのかは忘れた。
でも、その度に幸せが溢れて…
それを堪えることなんて、出来ない。
────愛しています、信長様
その感情ばかりが走って。
この愛しい人を、もっと感じたいと。
躰に手を回し、ぎゅっと引き寄せた。
溶け合う二つの躰。
きっと今は境界線も曖昧になってる。
このまま、混ざってしまいたいな。
二度と───………
二人が離れたりしないように。
「美依っ…もう、出すぞ……!」
すると、唇を離した信長様が、苦しそうに途切れさせながら、そう言ってきた。
私は、うんうんと頷くしかない。
一回達した躰は、酷く敏感になっていて。
私自身も、もう駆け上がるのを止められない。
「貴方、を、くださいっ……!」
「はぁっ…美依……っ!」
「ぁっ、あっ…お願い……!」
「ふっ…ならば、全て受け止めろ…!」
激しくなった律動の中に、想いが溶ける。
信長様は私を抱き締めながら、屹立した熱で鋭く貫いて。
一緒に頂点に登りましょう?
貴方と見る絶頂ならば…
それはあの落ちた星屑より鮮やかだ。
そうでしょう?
信長様────…………
「あっ、ぁっ…も、だめぇ…!」
「美依、美依っ……!」
「ぁっ、やっぁあぁぁ……っっ!」
────ああ、ほらね?
「くっ……」
私が果てた直後、信長様は短く息を吐き。
そして、中に精を放った。
それは熱く焦げるような感触で……
『信長様が中だ』と。
それを思ったら、嬉しくて瞳から雫が零れた。
信長様は息を整えながら、優しく笑み。
長い指で、私の涙を拭う。
お腹の中に温かさを感じながら…
私も信長様に向かって、微笑んだ。