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【イケメン戦国】零れる泡沫*恋奏絵巻*《企画集》

第3章 〖誕生記念〗揺れる桔梗と初染秋桜《後編》/ 明智光秀





────ぬぷんっ



美依の中を一回ゆっくり掻き混ぜ、指を抜く。
そのまま、ぱくりと咥えて舐めてみたら……
まるで蜜毒でも舐めたように、舌が痺れた。

ものすごく甘いな。
美依は肌も甘いし、躰全体が甘い……

そんな事を考えていると、なんだか恨めしい目で下から見つめる、美依と視線が絡んだ。




「……どうした、その可愛い目は」

「……っ、だめって言ったのに……!」

「気持ち良かったんだろう?どうだった、男の手で果てる気分は」

「し、知りませんっ……!」




顔を赤くさせ、荒い息を吐きながら文句を言う美依。

それは、普段の純な美依からは考えられないくらい、大人の色香を放っているように見えて……

なんだか、落ち着かない気分になる。
こんなにも女は変わるもんかと……
そうさせているのが自分だと思うだけで、何故か誇らしい。




「むくれるな……可愛い顔が台無しだぞ?」

「み、光秀さんのせいですっ……!」

「だから、そんなに色っぽい顔をしてるんだな?小娘のくせに…俺を誘っているのか」

「んっ……」




美依に覆いかぶさり、その唇を塞ぐ。
指も絡めとって、褥に縫い付けて……
躰同士を絡めるように、深く褥に沈めた。

熱い素肌同士が重なり、その部分から溶けていくような感覚を覚える。

このまま混ざり合って、二度と離れなければいいのに。
そんな風にさえ思えて、美依の全てに溺れていく。




「んっ…んんっ、ぁっ……」

「はぁっ…美依、美依……」




口づけの間に、何度も愛しい名前を呼ぶ。
絡まる舌が、熱を共有し合って……

まるで、貪るように美依の口内を犯した。

そんな事をやってる間に、高ぶった『俺自身』も、さらに滾って熱量を増して。

無自覚に美依の腹に、それを擦り付けていた。
それに気がついた美依は、一気に目を見開き……

やがて、銀糸を伝わせながら唇を離すと、美依は気まずそうに視線をそちらに落とし、小さく息を飲んだ。






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