第22章 〖誕生記念〗小生意気な彼女 / 真田幸村
『あ、いい事思いついた』
『なに?』
『誕生日の贈り物、お前にしろよ』
『どうやって?』
『私をあげるって可愛く言ってみろ』
『……っ、何それ!嫌だよ!』
『……嫌なのかよ』
『……っ、ゆき……』
『ん?』
『わ、私を…もらって?』
『……っ恥ずかしがって言うんじゃねー』
『恥ずかしいんだもんっ』
『こっちまで移るじゃねぇか、あーもう!』
『きゃっ……』
────前言撤回
やっぱりこいつといて、微睡むのは難しい
幸せなふわふわ時間よりも、
言い合って笑顔になるから
そして……
もっともっと欲しくなるから
今日は特にコイツを閨から出すのは難しそうだ
あんまりにも可愛いから
振り回されても、なんでも
コイツをすげー好きだと思っちまうから
今年も来年もずっとずっと、
誕生日の贈り物は、お前がいいな。
────だから寄越せよ、全部
二度目の甘い時間の訪れは、
少しだけ外が明るくて、少しだけ刺激的で。
俺はこれからもコイツに振り回されながら、
毎日のように好きになるのだろう。
それって、すげー幸せだな
贈り物はお前。
めちゃくちゃ困るくらいに愛してる。
今日も魅せられて、囚われて、
俺だけの愛しい、小生意気な彼女。
〖誕生記念〗小生意気な彼女 / 真田幸村
了
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