第14章 【現代パロディXmas】石田三成編《後編》
じゅぷっじゅぷっ…ぱちゅんっぱちゅっ!
パンパン…ぐちゅっじゅぷっ…パンパン…
「やっぁあっ…激し、ぁあっ!」
「腰、止まりませんっ…ぁあっイイ……!」
「壊れ、ちゃうぅ…せんぱ、やめっ…!」
「くすっ…存分におかしくなってください?貴女の、壊れた姿、きっと可愛らしいに違いない……!」
先輩の律動は徐々に激しさを増す。
肌が叩かれ、触れ合い……
繋がった部分から、溶けるような感覚がする。
今まで、こんなに激しく求められた事は無い。
こんな風にイった覚えも。
むしろ誰かと躰を重ねても『イく』なんて感覚は味わった事が無かった。
先輩の手で、知らない自分が開花する。
見たことのない世界に、足を踏み入れたように。
「美依っ…んっ、もっと……!」
次第に先輩の躰も覆いかぶさってきて。
耳元に、熱く荒れた吐息がかかる。
あんなに弄んだ先輩が、余裕を無くしかけてる。
そんな姿が想像出来て…
見えない世界に閃光が走り、目の前が鮮やかに染まるような感覚を覚えた。
穏やかな先輩が『雄』になってる。
豹変した姿は、本能のままに私を攻める獣だ。
今日はクリスマスイヴ。
私にプレゼントを持ってきたサンタさんは…
────菫色の瞳をした、狡猾な堕天使
「も、らめぇっ…せんぱっ……!」
「イって、いいですよ…私もっ…」
「ぁあっん!やっ…先、ぱいっ…!」
「私も、イきそう、です…美依っ…!」
お互いの息が乱れて、混ざって、
一緒に絶頂の階段を駆け上がる。
先輩の気持ちは、ここに無いのかとか。
そんな考えはいつしか消え失せ…
ただ、先輩がこうしてくれるなら、
それでいいやと思う自分が居た。
だって今の瞬間は私を見てくれてる、
私で感じてくれてる。
貴方の熱を感じたい
この躰の中で、もっと──……
「ぁあっ、も、らめぇぇ──……っ!!」
やがて、私は再度イってしまい。
自分でも先輩を締め上げたのが解った。
直後、先輩も低く唸り……
びゅくっ!びゅくびゅくっ……!
私のお腹の中に、その白濁とした熱が放たれたのだった。