• テキストサイズ

【イケメン戦国】零れる泡沫*恋奏絵巻*《企画集》

第12章 【現代パロディXmas】伊達政宗編《後編》





『美依にはサンタさん、来ないのかな』

『来るから安心しろ、大丈夫だ』

『本当に?私、待ってていいのかな』

『来なかったら、俺がサンタになってやる』












あれは、小さい頃の記憶
お兄ちゃんは、私にいつも優しかった

お父さんとお母さんが居なくて
寂しくて、いつも膝を抱えていた私を
温かい腕で、包んでくれたんだ

そして────…………












『あーあ、フラれちゃった、彼氏に』

『また次作ればいいだろ』

『兄貴みたいに、女を絶やさずにいる人間とは違うの。せっかくカッコイイ人だったのになぁ』

『なら…慰めてやろうか』

『え?』












『俺の方が、もっといい男だぞ、美依』












これは、今年の夏
茹だるような、暑い日だった
この後、兄貴は
私を…『大人』にした

まるでピーチの微炭酸
甘くて刺激的で
中毒になるような蜜時

あの日から、きっと……












  『兄貴』から『政宗』に
   変わっていったんだ──……














/ 555ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp