第8章 【Twitter企画】淡紅姫-泡沫に燃ゆる-/ 豊臣秀吉
「わっ…秀吉、さんっ……?」
美依の身体に腕を回し、きつく抱き締めると、美依はびっくりしたように声を上げた。
前言撤回。
もう熱に浮かされていないなんて、嘘だ。
今度は、俺が熱に溺れてる。
『美依』と言う、淡い薄紅の微熱に──……
「まだ、身体熱いな……お前も、俺も」
「秀吉さっ…唇、ぁっ……」
「だけど、もう……離す気ないから」
────愛してる、もう少し…溺れるか?
俺を温める、蜜なる熱よ
躰も心も、極彩色に染まって
俺の前で曝け出せ
それは、ひとつの恋
お前を想って、愛に変わった
踊らされた夜を越えて
結び合えた幸せは、今
この腕に感じることで、全てが満ちる
煌(きら)り紡ぐ言ノ葉を、胸に刻んで
二人の道はここから始まる
手を繋いで、一緒に歩いていこう
決してその手は離さないから
今は、もう少しだけ、お前に酔いしれて、
淡紅色の蜜熱に、身を焦がして溺れゆく。
《淡紅姫-泡沫に燃ゆる-/ 豊臣秀吉》
終
楽しい企画をありがとうございました➳✩⡱