第7章 〖誕生記念〗溺れる微熱に、口づけの花束を / 石田三成
────こうして、貴女に熱せられていく
触れ合う唇は、今日も蕩けて
貴女に私の熱情を伝染させる
一生掛かっても、私の『愛してる』は伝えきれないから
なら、せめて毎日口づけ合いましょう?
毎日毎日、全力投球の想いを注ぐから
そして、桃色の微熱に…毎日溺れていくのだ
「ほら、今度こそ入りますよ?」
「わぁっ…いきなり抱き上げないで!」
「美依様、はしゃぎすぎて危ないから」
「……変なことしないでね?」
「変なこと……とは?」
「……色々」
「ああ、それがえっちって事ですね」
「三成君、なんか意地悪!」
「貴女が可愛らしいから…ねぇ、美依様」
「うん?」
「今日も……貴女が大好きですよ」
「私も、だいすきだよ」
こうして、また満たされていく
貴女と居れば、毎日が驚きの連続だ
こんなに恋焦がれて
愛しくて、愛しくて、仕方なくて
貴女が居なければ、息もできない
だから、一緒に居ましょうね?
二人でいるなら、全て叶う
願いも希望も何もかも
光の下を歩いて行けるから……
今日も口づけの花束を贈る
この手、いっぱいに咲き誇る花を
愛しい貴女に、想いを込めて
ねぇ、美依様
そこにいらしたのですね
今日も……大好きですよ?
切なる魔法を唇に込めて、
囁く微熱は、今日も淡紅日和。
〖誕生記念〗溺れる微熱に、口づけの花束を
終
✯ℋᵅᵖᵖᵞ ℬⁱʳᵗᑋᵈᵃᵞ✯
Mitunari Ishida