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【イケメン戦国】500年前の恋物語

第6章 ※ニオイニサソワレ


「これ、清香の筆だよね?俺のとこにあったから届けようと思って…寝てたかと思ったんだけど、灯りがついてたから」

そう言って、懐から小さな猫の絵が入った筆を取り出した
「あ!私の!わざわざありがとう」
「じゃあこれで」
「あ、待って!」

部屋から出ていこうとした家康を、清香は慌てて引き止めた

「何?」

「これ…私も家康のところにいこうか思ってたの」
「あ、これか…もう読んだの?」

清香は家康に返そうと思っていた2冊の書物を渡した

「うん、読んでたら遅くなっちゃって…へへへ」

少し恥ずかしそうに、頬をポリポリとかく清香

「ふーん…ねぇ、さっきから気になったんだけど、この匂いは何?」


「匂い?あ、もしかして香水のこと?」
「香水?」
「そそっ…これこれ」

清香は机の上に置いていた信長から貰った瓶を見せた

「だからこんな匂いするんだ…」
「い、家康?」

家康は身体を傾け、清香に近づいた

(こんなに男を誘う匂いを漂わせて…)

家康は清香の髪を肩から払って、首筋に顔を埋めた

吐息が首筋にかかり、ぞくりと背中を震わせた

「何するの?家康…あっ…」

家康は露出された首に舌を這わせた
夜着の衿元をずらして、右肩を露わにした
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