第35章 そしてリヴァイは考えた
すると、クレアも履いていたショートブーツを脱ぎ捨てるとベッド上がり、リヴァイに覆いかぶさった。
いつもと体勢が逆である。
「たまにはこういうのも新鮮だな。お前のしたいようにしていいぞ。」
リヴァイは余裕という名の仮面を被って冷静にクレアに声をかけるが、力ずくで押し倒された挙げ句に物欲しそうな熱い視線で見つめられてしまえば自身の下半身はクレアを求めて膨張を始めてしまう。
この偽りの余裕もいつまでもつかはリヴァイ自身ですら予想がつきそうにない。
「………へい…ちょう………」
早く…1秒でも早くリヴァイに触れたい。
心の底からリヴァイを渇望していたクレアは部屋着のロングワンピースを勢いよく脱ぎ捨て下着姿になると、今度はリヴァイのシャツのボタンに手をかけ始めた。
「あ……あれ……」
早く早くと思えば思うほど焦ってしまい、上手く外れない。こんな簡単な作業にもかかわらずまごついてしまってる自分に少し苛立ってしまうが、なんとか全て外すことができると左右に開き、ようやくリヴァイの上半身をはだけさせることができた。
「……………」
5本の指先で胸元をなぞれば日々の訓練で鍛え上げられた硬い筋肉の感触がクレアの情欲を刺激する。
堪らなく切なくなりクレアは身体を屈めると、リヴァイの胸に舌を這わせながら無数の赤い跡をつけていった。
「…………っ!!」
所有印をつけながらも時折胸の突起を口に含めば、いつも意地悪に責めてくるリヴァイでも素直な反応を見せてくれる。
それがたまらなく嬉しくてクレアは噛み付くようにその唇を奪った。
「………ん……んん……」
何度も角度を変えながら舌を侵入させれば、自然と肌と肌が重なり合い、心地いい。
リヴァイはクレアの下着をつけたまま両方の乳房を取り出すと、ピンと主張している頂きを優しくつまみ愛撫してやった。