第28章 リヴァイの約束
馬の状態を確認し、荷物をまとめれば後は日が昇りだす時間まで待つだけだ。
巨人の活動に必要なのは日の光だということが分かってるが、壁外では絶対などということはないため、ここでぐっすりと眠ってしまうことなどできない。
そう考えるとさっきの自分は本当に危なかったと改めて背筋が凍った。
「少し眠れるなら寝ていいぞ。何かあれば起こす。」
「い、いいえ、無事に壁内に戻るまでは眠れません!」
「ハッ、さっき木の上で居眠りこいてたのは誰だ?」
再び後ろからすっぽりと抱きしめられてる状態で座ってるため表情は見れないが、きっと意地悪な顔をしているに違いない。
「あ、あれは全身が冷え切って、死にそうだったので不可抗力です。でも、今は兵長も側にいてくださるので、眠くはありません!」
「そうか。了解した…。」
すると、リヴァイはクレアの被っていたフードをとると、あらわになった耳元を舌でペロリと舐めた。
「へ、兵長!!」
後ろから抱きしめる力を強くすると、その舌はクレアの耳たぶを喰み、耳の裏側やうなじを舐めあげ、執拗なまでの愛撫を始めた。
「あぁ…ん!兵長…どうしちゃったんですか…?」
いきなりの愛撫にゾクリと全身が反応してしまうが、今はこんな事をする状況では無いだろうと思わず抵抗してしまう。
「疲れて眠たいのなら寝かせてやるつもりだったが、そうでないのなら話は別だ。今度2人きりになったら抱かせる約束だっただろう。」
「えぇ?!そんな!」
「場所も選ばないと言っておいたはずだ。まさか俺も壁外でヤるとは思ってなかったけどな。」
「そこまでおっしゃるなら戻ってからにしましょうよ!!」
「無理だ。我慢の限界だ。」
すると、マントの中に手を入れ胸元のボタンを外すと手をすべりこませ、舌での愛撫を続けながら両方の胸を揉みしだき始めた。
「はぁ……あぁ!いけません……兵長……」
「なんだよ、俺は約束を守る誠実な男だろ?」
リヴァイは挑発的に耳元で囁く。
「そ…それは……あぁ…ん…」
そうかもしれないが、この状況ではそうとも言えない気もする。しかし、久しぶりに送り込まれるリヴァイからの快感は、またたく間にクレアの身体を素直にさせていった。