第20章 愛しい奇行種
ベッドの上で触れるだけのキスをすると、至近距離でリヴァイと目があった。
「あ、あの…今から何をするんでしょう?」
まさかとは思うが、クレアは聞かずにはいられなかった。
「なんだよ奇行種……野暮なこと聞くなよ。するに決まってんだろ?」
「えぇ?!そ、そんな…さっきしたじゃないですか?」
「あぁ?!あんなので足りるかよ。明日からまたクソみてぇに忙しいんだ。しっかりお前を補充させてくれ……」
「あぁん、待って…ください……」
リヴァイはクレアの返事も聞かずに服に手を入れると攻めるように愛撫を始めた。
「あぁ……はぁ……兵長……」
クレアに拒否権はなさそうだ。
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──夕刻──
結局その後、3回戦までいたしたところでやっとリヴァイは満足したようで、自身の着替えを済ませると、肩で息をしているクレアの元に、下着と干しておいたワンピースを持ってきた。
「やっと乾いたぞ。」
「兵長……なんでそんなに身軽に動けてるんですか?私…もう動けません。」
「なんだよ、いつも誰よりも訓練で動いてるお前がだらしないな。」
「今していたことと訓練を一緒にしないでください……」
「そうかよ…ほら、手伝ってやるから起きろ。」
リヴァイはクレアの腕を引っ張って起こしてやると、着替えを渡してやった。
「クレア、今度時間がとれたら何がしたい?」
背中のファスナーを上げてやりながらリヴァイは問いかけた。
「え?!」
「いつになるかは分からないけどな。」
「……あ、あの、天気が良ければどこか外に出かけたいです。雨ならばこの部屋で……」
「そうか、わかった。なるべく時間を作れるようにしよう。」
「ありがとうございます!」
「夕飯はどうする?ここで食ってくか?」
「……そうしたいのですが、私昨日からフレイアに何も言ってなくて…この天気なのできっとエルドさんと兵舎内にはいると思うのですが、心配してるといけないので、早めに戻ります。」
了承したリヴァイは扉まで見送ると、最後に抱きしめ深いキスをしてから見送った。
「また明朝、執務室に伺います。」
クレアは笑顔で部屋に戻っていった。