第19章 大雨と雷鳴とハンジ班の奇行種
「身体はまだ痛むか?」
「えっと……少しだけです。だいぶ落ち着きました。」
「そうか。今夜はもう何もしないから安心しろ。」
自分の身体を気遣うリヴァイに、嬉しさで涙が込み上げると、クレアは寝返りをしてリヴァイを見つめた。その顔は涙が流れているが、この上ない笑顔だ。
「ありがとうございます、…私…兵長と想いが繋がって嬉しかったです。」
「やっと笑ってくれたな。俺もだ…クレア。」
照れた表情を見られたくないがあまり、もう一度強く抱きしめる。
そのまま、眠りに落ちると、2人の夜は大雨と雷鳴と共にふけていった。
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「いやぁ、いいねー!いいねー!大雨と雷鳴と男と女!!!バッチシだよね!」
「くーーー!メッチャ滾るじゃん!」
「モブリット!ちょっと!聞いてるの?!」
その頃、ハンジはニヤニヤと更にテンションが上がりわけの分からない事を言い続け、モブリットを困らせていた。
「分隊長……とりあえず仕事しましょう……」
このテンションは朝までコースだろう…
モブリットは無言で徹夜を覚悟した。