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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第78章 頑張ったご褒美は…??






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季節は移り変わり、トロスト区の巨大な鎚から巨人を潰す音が聞こえなくなったのは雪の降り積もる頃だった。


そして積もった雪が溶け出す頃、兵団はウォール・マリア内の巨人は掃討されたと発表した。


トロスト区から昇降機が解放され街道の舗装事業が開始される頃には、草花が芽吹き蝶が舞っていた。



シガンシナ区を拠点とする住民の入植が許可されたのは、トロスト区襲撃から1年が経過する頃であった。



1度目の“超大型巨人”襲来から6年…



調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査の計画を立てる事となった。





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ハンジ執務室。


壁外調査の計画を立てる事にはなったが、まだこの兵団内に幹部と呼べる人間は団長であるハンジと兵士長であるリヴァイの2人だけだ。


幹部会議とは名ばかりの話し合いなのだが…




「何度も言わせるなクソメガネ。俺と言ったら俺だ!!」



「はぁ?!なんなのその俺様な態度!言っとくけど調査兵団の団長は私なんだからね!」



「ハッ、寝言は寝て言え…片目のお前は自分自身のお守りで精一杯だろ。認めねぇ!!」



「もう十分に慣れたさ!!余計な世話だ!年寄り扱いするな!!」





……もうとっぷりと日は暮れているというのに先程から言い合いが止まらない。



この部屋にはハンジとリヴァイしかいない。

当然止める人間もいない。

止める人間がいないのだから言い合いは和解される事なく堂々巡りだ。




「ちくしょう!!リヴァイもしつこいなぁ!!じゃあ、こうしよう!!」



「あぁ、望むところだクソが…」



「そこまで言うなら“メガネ”もつけろ!!」





お互いに譲らず睨み合うと、2人は同時にジャケットを脱いで放り投げる。


いったい何が始まるのだ。



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