第77章 自称・約束を守る誠実な男
「あぁ…!イ…ク…イッちゃ…あぁぁん…!!!」
リヴァイの手を力一杯握りしめると、クレアは深い挿入感に溺れ乱れながら達してしまった。
悲鳴のような甲高い声が部屋に響くと同時に、リヴァイの熱源を包み込んでいる膣内がギュウギュウと収縮して一気に締まりだす。
「……っ!!」
その急激な締め上げに我慢をしていた射精感が一瞬で沸点に到達してしまったリヴァイは、慌てて自身のモノを引き抜くと、勢いよく白濁液を吐き出した。
「……クレア?…ちゃんとイケたか?」
クレアの嬌声とリヴァイの射精がほぼ同時だったため、ちゃんとクレアが絶頂を迎えられたか確認できなかったようだ。
少し息を上げたリヴァイは、クレアの頬を撫でながら問いかけたのだが、その問いに対する返事は返ってこなかった。
「……寝ちまったのか。」
クタリと脱力してしまったクレアの目はかたく閉じ、頬を赤く染めながら深い寝息を立てていた。
この様子なら無事に満たされたと思っていいだろう。
リヴァイ本人はまだ足りなかったが、当のクレアはもう夢の中。
だが、こうなる事は予想できていたのだ。
部屋にあるタオルを手に取ると、リヴァイは汗や汚してしまった腹部をキレイに拭き、布団をかけてやった。
「……………」
そして自身も横になると、リヴァイはクレアを抱き寄せてキンモクセイの香る長い髪を撫でる。
射精後の気怠い爽快感に心地良く染み込む甘くて切ないキンモクセイの香り。
かけがえのない大切な存在が、生きている。
片脚を失ってしまったが、ちゃんと…生きている。