第77章 自称・約束を守る誠実な男
まだまだ終わりの見えない戦いに、リヴァイは兵士長として立ち向かっていかなければならない。
当然、自分という存在が重荷になってしまう事もあるだろう。
それでもリヴァイは、ずっと自分を好きでいると言ってくれた。
それがどれだけ心強いか…
どれだけ勇気づけられたか…
クレアはリヴァイの想いに胸が熱くなり、こらえきれず涙を流した。
「なんだ?まだ不安か?」
「……いいえ、嬉しくて…自然と涙が出てきたんです。兵長…ありがとう…ございます…」
「別に俺は礼を言われるような事はしていない。俺は、クレアが生きていてくれさえすればそれでいいんだ。」
「兵長……」
生きていてくれればそれだけでいい。
本当にその言葉に尽きる。
今まで何度もクレアを失うかもしれないという恐怖と対峙してきたリヴァイは、改めてそう思った。
特に今回は知性を持った巨人と、互いの存続を賭けた戦いだったのだ。
医務室で目を覚ました時、どれだけ安堵したか…
とてもじゃないが言葉にできない程だった。
「何よりもクレアが大切だ…これからは医師として、俺を支えてくれ…それだけで俺は、どこまででも飛んで行ける。」
「はい…」
互いの想いが1つになると自然と重なる唇。
リヴァイはクレアが愛しくて愛しくて…舌を絡ませながら深い所まで存分に味わった。
「ふぅ…うぅん……んん…!!」
くぐもった吐息を漏らしながらも、懸命にリヴァイの口付けに応えようと頑張るクレア。
飲み込みきれなかった唾液が小さな口の端から溢れると、リヴァイの下半身もいよいよ我慢の限界だ。