第75章 導きと再会
「あ…あぁ……」
アンドレにリリアン、エルド、ペトラ、グンタ、オルオ…
そしてミケ…
ニファ…ケイジ…パドリック…モブリット…
皆、死に別れした仲間達だ。
「みんなお揃いで、ビックリした?」
「ビックリって…あ、あ、当たり前じゃない…私…フレイアが死んでからもずっと…ずっと会いたくて…会いたくて…会いたかったんだからぁ!!」
「私も会いたかったよクレア…だからみんなで、待ってたの。」
「じゃあ、私は…もう死ぬのね?」
「まさか!!」
「え…?」
待っていたとフレイアは確かに言った。
迎えにきてくれたのではないのなら、いったい何なのだ。
クレアの頭は疑問符だらけだ。
「私達がここで待ってたのは、ここから先にクレアを行かせないため。ここを通さないように全力で阻止するために、待ってたの。」
「え…?!」
「だって……クレアには、まだ生きていて欲しいから…」
「そ、そんな事って…死を取り消すって事…?」
「まぁ、そんなところかな?」
何が何でも死にたいと思っているわけではないが、もし仮にここが夢ではなく本当に死後の世界の入口だとするならば、自分の死はもう変えようの無い事実ではないのか?
クレアの頭はパニックを起こしかけたが、そんなクレアを面白がるように周りにいた仲間達が次々に口を開く。
「クレア、リヴァイ兵長のところに戻れ。まだここに来るのは早い…」
「エルドさん…」
「こっちでクレアと“女子会”やりたいんだけどさぁ〜。そんな事したら兵長が怒るだろうし。だからクレアはお婆ちゃんになるまでここにはこないでね?」
「ペトラさん…」