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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第74章 選択と衝突と決断







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「ん………」



クレアは気がつくと、地面にうつ伏せになっていた。

そして全身が痛い。




なんで地面にうつ伏せになっているのか…


なんで身体が痛いのか…



よくわからず、懸命にこうなるまでの記憶を手繰り寄せてみた。




「あ…!!ベルトルトが…!それに…ハンジさん…モブリットさん…!!」




クレアはこうなる前に、ベルトルトが巨人化してしまった事を思い出した。

あの距離であの爆風。

死んでない方がおかしい。

何故自分は生きているのだ…




すると、蘇ってきたのはもブリットが自分とハンジの背中を押した事。

空中で何もできなくなってしまったクレアの背中をモブリットが押したのだ。ふと横を見ると枯井戸がある。

もしかすると、自分はこの枯井戸が盾になり、おかげで爆風を免れたのではないのか?

すると気を失う瞬間、この枯井戸に向かってハンジが落下していくのを思い出した。



この状況で自分が生きているのなら、ハンジもこの枯井戸によって守られ生きてるはずだ。



だが、ケガをしていたら1人で出てこられないだろう。



自分が助けに行かなくては…



そう思って起き上がろうとしたら左足に激痛が走った。




「キャァァァァ!!!」




強烈な痛みに、恐る恐る身体をよじって背後を見ると、クレアの左足は大きな瓦礫の落下によって潰れていた。



「あ…あぁ……」



強烈な痛みに流れ出る真っ赤な血液……

この足はおそらく、瓦礫の下でグチャグチャに潰れてしまっているだろう。



ハンジの安否が心配だ。

もちろんモブリットの安否もだ。



でも、自分の足を潰している瓦礫は大きくて身動きが取れない。





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