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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第67章 約束






今想いを伝えて仮に心と心が繋がったとしても、自分が1ヶ月後の作戦で死んだら、タリアは果たしてどう思うだろうか。



死ぬ事を前提に何かをするなど、自分らしくないがこれは大切な事だ。




想いを伝えぬまま死ねば、きっと自分が後悔するだろう。

でも、伝えた後に自分が死んだら、タリアを余計に悲しませるかもしれない。




いったいどうしたら……




「モ、モブリット…?どうしちゃったの…?」



いつもと違う様子に、タリアが心配そうに声をかけると、モブリットはハッと我に返る。

思い詰めるあまり、抱きしめる力が強すぎたのだろう。

腕を緩めると、少し息を上げたタリアと目があった。




「す、すまない……」


「何か…あったの……?」


「…………」




タリアが自身の様子を心配するその不安げな表情ですら愛おしい。

考えがまとまらず頭の中はグチャグチャだったが、ただ1つ、はっきりとしている事もある。




タリアを抱きたい…




目の前にいる上半身裸になったタリアの姿を、静観できる程の屈強な精神力を今のモブリットは持ち合わせていない。


自分の想いをどう伝えるか…それは勿論大切な事なのだが、うまく考えのまとまらないグチャグチャな頭の中でどんどんとクリアになっていく衝動。


その衝動は本能の赴くまま、滾る心の命ずるままに、タリアをベッドに押し倒すようモブリットに命じた。




ードサッー




「あぁ…!!」




大きくベッドが軋んでタリアが仰向けに倒れると、その衝撃に合わせて肉厚で柔らかな2つの乳房もブルン揺れる。



「………っ!!」



タリアに会いたくて、抱きたくて、自分は今ここにいるのだ。


ここに来た目的を思い出すと、モブリットは一旦考える事をやめにした。





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