第66章 クーデターのその後
ライナーやベルトルト、アニも壁の外からやってきた巨人化する人間だが、グリシャは彼らとは違い、壁内の人間に協力的だったというのが明らかに違う点だ。
そんなグリシャの残した地下室の秘密。
ここまでくると、何も有力な情報がないわけがないだろう。
キースは淡々と話していたが、その口調には訓練兵を叱咤する時の様な覇気はなく、どこか物憂げで後悔のような想いが垣間見えた。
そんな姿にハンジが何かを言いかけたが、リヴァイとエレンがそれを止めたため、一行は帰り支度を初めて調査兵団の兵舎へと戻っていった。
エレンの父の正体
地下室の秘密
エレンの硬質化
光る鉱石を使用しての夜間順路開拓
新兵器の開発
刻々とウォール・マリア奪還への準備が整っていく。
皆それぞれの想いを胸に、調査兵団の兵舎に向かって真っ直ぐに馬を走らせた。