第61章 104期との距離
「あぁん…あぁ…へいちょう…へい…ちょう…」
求めていた快感が全身を巡り立っているのがやっとの状態だ。
膝はカタカタと震えてまるで産まれたばかりの馬の様。
必死に手をついてこらえるが、こんな状態では崩れ落ちてしまうのも時間の問題だ。
「はぁ…あ、あぁ……」
「ほら、しっかり立て…まだ始めたばかりだろ…」
「ん、んん…あぁん…!」
力なく崩れ落ちそうになるクレアの腰をグイッと持ち上げて立たせると、リヴァイは更に奥まで届く様に激しく突き上げた。
「あっ…あっ…へいちょう…こんなの…ダメ…わたし…わたし…」
リヴァイの突き上げるリズムに合わせてクレアの中の肉壁がギュウギュウと締めつけてくる。
絶頂が近いのだろう。
クレアは左右に首を振りながら背中を大きくしならせると、甘美な声で鳴きながら早々に達してしまった。
「はぁ…はぁ…あぁ…へいちょう…」
脱力してリヴァイにもたれかかってきたクレアは天井を仰ぎながら湿った吐息で余韻に浸っている。
「…早かったな。でもまだ満足してないだろ?ほら…今度はこっちを向け。」
「…え?へいちょう…」
肩を掴まれグルリと回転させられると、目の前には至近距離でリヴァイの顔。
余韻に浸って少し惚けていたクレアだったが、熱のこもった視線と目が合うと、ジタバタと慌ててしまった。
「おとなしくしろ…」
「で、ですが……あっ…!!」
だが、リヴァイは構わずクレアをシンクに押し付けると、片脚を抱えて体重をかける。
「あ…あの…へいちょう…!?あぁ…ま、待って下さい…」
逃げ場を失ったクレアはシンクに寄りかかる様に手をついたが、片脚で必死にバランスを取ってる隙に、熱を滾らせたリヴァイのモノが再び自身を貫いてきた。