• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第60章 新・リヴァイ班、始動





「まだ身体が弱ってる。無理しないで!」


「あ…あぁ…」



一瞬映った女の背景には高価そうな家具が置いてあった。庶民の家でない事は確かだが、あの映像だけではそれ以上は分からなかった。



「さて、そしたらこれからの事を話すよ。エレン、大丈夫?」


「は、はい…!!」


エレンが不可解な記憶に頭を抱えていると、ハンジが今後の方針について話し始めた。



「硬質化ができないって事が分かった今、進むべき道は定まった。今はウォール教とその周辺の追求だ。彼らは硬質化した巨人で作られた壁の起源を知ってるらしいからね。あの壁の作り方…すなわち“硬質化”の情報を知ってるのかもしれない。また、その謎を知る事ができるのが人類の最高権力者である王様ではなくて、何故レイス家なのか…そのあたりもいち早く謎解きしたい。あとは、王都に行ったエルヴィンが何か掴んでくるはずだ……って、あれ〜???」



一通り話し終えると、ハンジは周囲を見渡して驚く。



皆ハンジの顔を見て聞いてたため、クレア達もパッと顔を上げると、104期の班員にモブリット達全員がこの部屋に集まっていた。



「み、皆さん…!!」



モブリット達も今の話を聞いていた様で真剣な顔でコクリと頷いていた。



「分隊長、早速今の話をつめていきましょう。」


「モブリット…」


「ですが、その前に…」




「朝食持ってきました。」



そう言うと、ジャン達がトレーにのった朝食をハンジ達に渡していく。



「あ、ありがとう」



「エレンはスープからだよ。熱いから気をつけて。」



「あぁ、悪いな…」



それぞれが朝食を受け取ると、すぐに食べ始める。


硬質化の謎、レイス家の謎……ウォール・マリアを今すぐに塞げなくても、解き明かしていかなければならないやっかいな問題だらけで、調査兵団は決して暇ではない。


クレア達は受け取った朝食をサクサクと食べ終えると、直ぐに作戦会議の準備を始めた。






/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp