第58章 奇行種の魅力
───────────────
「はぁ…あん…あぁ…はぁ…へいちょう…へいちょう…」
もうどのくらいの時間がたっただろうか。
もうとっくに夜なのは確かだ。
カーテンを閉めてしまってるため、月がどこまで昇ったかも分からない。
だが、きっと日付が変るかか変わらないか、そんな時刻だろう。
あれからリヴァイは3度…4度…体位を変えてクレアの身体を貪るように抱いた。
クレアが絶頂に達した回数などもはや数え切れぬ程だ。
そして、目の前で喘いでいるクレアは、声も掠れ、意識も朦朧としている。
おそらくこれで最後になるだろう。
リヴァイは激しく腰を打ち付けながらクレアの頭を撫でる様に包み込むと、その目はもう閉じかけていた。
「……………」
「へ、へいちょう……わたし…わたし…誰にもへいちょう…取られたくない……ずっとずっと、わたしだけのモノ……こんなわたしを…どうか…お許し…下さい…」
息も絶え絶えすがる様な声で呟くクレア。
うわ言なのか睦言なのかはもう不明だ。
だが、これは全てリヴァイが求めていた言葉。
まさに堕ちるところまで堕ちたクレアだ。
「…そんなお前が好きなんだ。何も心配しなくていい。」
「へいちょう……ん、んん……!!」
そう伝えて唇を深く奪うと、リヴァイはこれで最後にするために、口付けをしたまま烈々と往来を繰り返すと、クレアの全身が大きくしなり、膣内も激しく収縮をしだした。
「んんん……!!ふぅ…!んん…!!」
「……もう…出すぞ…。」
最後の絶頂まできちんと見届けたリヴァイは、名残惜しくも自身を抜き去ると、ワンピースのスカートを捲りクレアへの愛しい想いを解き放った。
「………んん………」
リヴァイが唇を離し、クレアの顔を見ると、瞼はかたく閉じ、完全に意識を失っている。
激しい情事にクレアの顔も首周りも汗ばんでいて、長くて美しい蜂蜜色の髪の毛も見事に乱れてしまっていた。