第58章 奇行種の魅力
「あ…あぁ……あぁん!…へいちょう……」
首筋に這う舌はゾクゾクとした痺れるような快感をクレアに与えるが、リヴァイの手は太腿の裏側や腹部を撫でるだけ。
もっと、もっとソコよりも触れて欲しい場所がある。
ソコはもうリヴァイによって与えられる快感を焦がれる様に待っているのだ。
すると、クレアの想いが通じたのか、リヴァイの指はツツと内腿をなぞると、先程からトロトロと甘い蜜を溢れさせている秘密の場所へと向かった。
「んん…!!はぁ…あぁん!!」
骨ばった細くて長いリヴァイの指。
早く招き入れたくて自ら腰を動かしてしまったが、その指はクレアの艶々の割れ目をそっとなぞると、また別の所へと行ってしまった。
「あぁ……いやぁ……へいちょう…へいちょう…」
この狂おしくリヴァイを求める感覚をどうしたら良いのか分からず、何度もその名を呼ぶが、当のリヴァイはサラッとスルーだ。
どうすればいい…
どうすれば、リヴァイは自分の求めているモノをくれるのか…
沸々と疼くこの身体で、必死に考えると、リヴァイの言った言葉を思い出す。
ー言いたくなったら合図しろよー
言いたくなったらとは、今自分がして欲しがってる事を言えという意味だろう。
さっき有耶無耶に首を振って誤魔化してしまった事を言わなければきっとリヴァイは自分の欲しいモノをくれない。
だが、そんな事……
そんな事、なんの躊躇いもなく言えてしまえば苦労しない。
恥じらいが勝ってしまって、言えないものは言えないのだ。
だが、クレアは更に思い出す。
ー俺の求めているモノは少し違うんだー
頑張って自分の気持ちを伝えていると言ったクレアの意見を否定する様な言葉は返ってこなかったが、リヴァイは少し違うと言っていた。
この2点を考えると、やはりリヴァイの求めている言葉とは、クレアがどうしても恥ずかしくて言えないと思っている事なのだろう。