第58章 奇行種の魅力

少し息が苦しくなってきたところで唇が離れた。


「はぁ…あ、あの……私、頑張って自分の気持ち…伝えているつもりでいました。でもまだ…足りないのですか…？」


ビリビリとした感覚が走り、クレアの身体はリヴァイからの甘い快感を全身で欲しがっている。

でも、それでも確認しておきたかった。





「……………」


リヴァイはクレアの言葉で黙り込んでしまった。

確かに言われてみればそうだ。

ペトラの教えもあってか、この所のクレアは、“寂しかった”や、“触れて欲しかった”等、それなりに自分の気持を伝えようとしていた。

それでは自分が求めていたモノとはいったい何なのだ…

しかし、答えなどすぐに分かってしまった。






「……兵長…？」


「…急に黙って悪かったな…そう言われてみれば、お前は以前と比べれば、それなりに言う様にはなったな。それは素直に嬉しい。でも、俺が求めているのは少し違うんだ……」



「そ、それはいったい……」



しかし、リヴァイは肝心な答えを言わぬまま、再びクレアの唇を塞いでしまった。



「ん……んん……」


先程と同じく、優しく啄むだけの口付けを繰り返すリヴァイ。

また全身がビリビリと疼きだしたクレアだったが、あれだけ焦れったくさせていた両手首の拘束が解けた。

だがリヴァイのその手は、クレアのワンピースのボタンを外すと胸元をめくり器用にブラジャーのホックまでも外してしまった。


めくれたワンピースから姿を現した白くて小さな双丘をその手に包み込み揉みしだくが、先程からリヴァイに向かって主張をしているピンクの突起には触れようともしない。



口付けは優しく啄んで触れるだけ。


胸は小さな膨らみを包み込むだけ。




「ふぅぅ……うん……んん……！」




いつものリヴァイはこんな事はしない。

隙をついては深く侵入し、激しく愛撫され、自分はあっという間に1度目の絶頂まで導かれてしまうのだ。



こんな兵長…何か変だ……