第56章 新成ハンジ班!始動!!
「みんなも完売できたみたいだね!!凄いじゃん!やっぱり私の売り込み指導が役に立ったようだね。」
腕を組みうんうんと頷いているハンジだが、クレアもニファもあの色仕掛け作戦は結局使わずに済んだのだ。
だが、完売できたのはその作戦の甲斐あっての事だと信じて疑わなかったハンジはしみじみとその達成感に酔いしれている。
「ハンジさん……」
そんな上官の姿に何かを突っ込む気力は、今の班員にはなかった。
「ほら!明日はコニーの故郷、ラガコ村へ行って色々と調査をしなくちゃいけないんだ。早速売上金を集計しちゃおう!!」
「は、はい!!!」
そう、明日はラガコ村へ行き、報告で上がっていた疑問点の調査へ行く事になっていた。
新成ハンジ班は売上金の集計と明日の準備をするため、大急ぎで馬の手入れをすると、ハンジの執務室へと向かった。