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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第56章 新成ハンジ班!始動!!








「……!?」



「ハンジさん…コレは……?」



一瞬シンと静まる執務室。



モブリットとクレアには見覚えのあるモノだったが新メンバーの3人は初めて目にするものだ。




『カマキリの卵とその冬の積雪量に関する調査書』




資料の束の表紙にデカデカと書かれたタイトル。


ニファもケイジもパドリックもよく分からず首をかしげている。




「これはね、3年前は私が1人で、一昨年と昨年はモブリットとクレアの3人で研究した、カマキリの卵とその冬の積雪量の関係を研究した資料なんだ。中を見てもらえば分ると思うんだけど、カマキリが卵を産みつける高さは毎年違っている。でも毎年雪に埋もれることなく春に孵化をするんだ。どう?凄い資料でしょ?」



「「「…………」」」



“でしょ?!”とドヤ顔で言われてもリアクションに困ってしまう3人。



「ハンジさん…コレをいったいどうするのですか?」



「よくぞ聞いてくれたニファ!!この資料はね、だいぶいい値がつくと思って、ずっと隠しておいたんだ。」



「隠す……ですか??」



「そう!!君達も知ってると思うけど、我々は夜な夜なこの執務室でハンジ特製媚薬なる物を作り、闇ルートで売って兵団の資金にしてきた。そこまではご理解頂けてるかい??」



人差し指を3人に向けて得意げに問いかけるハンジ。
1人でやたらとテンションが高いが、いったいこの話の先にどんな仕事が待っているのだろう。


最早イヤな予感しかしなかったモブリットとクレアは床に視線を落として膝の上でギュッと拳を握った。



「は、はい…その事はおそらく兵団の人間なら全員知ってる事かと……」



そう、ハンジ達が媚薬を作って闇ルートで売っているのは周知の事実だ。


それとこのカマキリの資料が何の関係があるのだ。


パドリック達はその続きが語られるのをゴクリと唾を飲み込みながら待った。




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