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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第55章 ハンジ班!新結成!






………………。



ん……。



ここは何処……。



自分はいったいどうしたのだ……。



身体が鉛の様に重い。



瞼も重くて落ち上がらない。



眠っていたようだが、いつから眠っていたのだ。



そしてここは何処なのだ……。



クレアはなかなか開かない瞼の代わりに、聴覚と嗅覚に意識を集中させてみた。


消毒薬の匂いがする…医務室だろうか?


シンと静まり返っている…まだ夜中なのだろうか?


だが、瞼の裏側は薄っすらとオレンジ色の光をとらえている。


早朝だろうか……


すると、“カチャリ”と扉の開く音がした。



誰だ……



コツコツと踵を鳴らす音が近づいてくると自分の前でピタリと止まった様な気がする。



それでも目が開かず、もどかしくなる。



すると、頬に何かが触れた。


細くて、骨ばっていて、とても美しい指が、手の甲が、優しく繊細に自身の頬に触れている。

間違えるわけがない。

これは、自分が大好きな男の手だ。



優しく撫でるその手に心地良さを覚えると、自然と瞼が開いた。




「………起きたか…」



「……リヴァイ…兵長……」




目を開けた瞬間に、その蒼い瞳が映した人物は最愛のリヴァイの姿だった。



「…無茶しやがって……」



「あ、あの……私……」



起き上がって話をしたいが、何故か身体がまったく動かなかった。
自分はそこまで大怪我を負ってしまったのだろうか。

動かない身体にヒヤリとした汗をかくと、リヴァイがクレアの背後を指さした。



「……?!」



よく分からなかったが、少し首を曲げると、背後から抱きつきしっかりとクレアをホールドしているハンジがいた。


どうりで動けないワケだ。


でも何故ハンジが同じベッドで寝ているのだ。

何故自分に抱きついているのだ?



クレアは疑問符だらけで頭はパニック状態だ。






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